最近の夏は猛暑が当たり前のように続き、熱中症という言葉もよく耳にするようになりました。
熱中症は、気温が高くなると汗として、体の水分だけでなくナトリウム(塩分)も出てしまいます。
そして体温調節がうまくいかなくなり、体に熱がたまった状態になります。
体が脱水状態になり、頭痛やめまい、吐き気などをもよおすようになり、さらにひどくなると命の危険にさらされることになりかねません!
今回は、特に熱中症でよくあらわれる頭痛を中心にめまいや吐き気などにもついて、その予防や対処法などをご紹介していきます。
熱中症の症状で頭痛・吐き気が起きる原因とは?
熱中症は真夏の時期に起きるのではなく、5月ごろから始まり、残暑の厳しい9月から10月頃まで注意しないといけません!
特に5月、6月という時期は体がまだ暑さに慣れていないのに急に暑くなる日もあったり、
梅雨の時期には湿度が高いことで起こりやすくなります。
では、なぜ熱中症が起きるのでしょうか?そのしくみをご説明します。
特に、気温が高くて湿度も高い場合は、体の熱は皮膚から外へ逃げにくくなり、
汗をかいても湿度が高いことで汗が蒸発しにくくもなり、体に熱がこもった状態になってしまいます。
さらに大量の汗をかくことで、体内の水分とともに、塩分(ナトリウム)も排出されてしまうため、
血流が悪くなり、頭がピリピリするような症状が起きたり、目の前がクラクラしてめまいを感じるようになります。
このように、水分が不足していると血液がドロドロになり、血流が悪くなると、脳に流れる血液の循環が悪くなり、頭痛の原因になるのです。
このことは日中だけでなく、夜間にも起きることがあります。
最近は健康のためだとか、節電のためということで、就寝中にエアコンを控えている方もいるでしょう。
そうなると、寝ている間にも汗をたくさんかいて水分を失ってしまいますし、暑さで眠れずに睡眠不足にもなってしまいます。
朝起きてなんとなく頭が重い、痛いというような場合は夜間脱水と睡眠不足が原因となっています。
さらに、暑い夏の時期は低血圧の症状がひどくなる方もいるかと思います。
これは、気温が高いと血管が拡がってしまうため、血圧が下がりやすくなり、それによって頭痛が引き起こされるのです。
もともと、低血圧の方は注意したいところです。
熱中症は、いったん頭痛や吐き気、めまいなどの症状が出ると、回復するのに時間がかかったりすることがあります。
数日間は頭がボーっとしたり、なんとなく体調が優れなかったりと、不調が続くということも!
また、一度、熱中症になった人や、寝不足の人、体調を崩している人は、熱中症になりやすいと言われています。
熱中症による頭痛・吐き気対策
熱中症は炎天下の外出や運動で起きるだけでなく、室温の高い部屋に居てもかかることがあります。
室内に居るからといって油断せず、少しでも頭が痛くなったら熱中症を疑いましょう。
そして、頭痛やめまいが起きたら水分を補給することで改善されてきますが、
水分不足が続けば、頭痛がひどくなり、吐き気やけいれんまで起きてしまうことがあります。
頭痛やめまいを予防するには、こまめに水分と塩分を補給することが大切ですが、
タイミングが遅いと水分を補給しただけでは頭痛が治らないこともあります。
その場合は、体温を下げることも大切です。
・エアコンの効いた部屋など涼しい場所へ移動させ、体を休ませる(休ませる時は頭よりも足を高くする)
・衣服を緩め、風通しを良くする
・首回りや脇の下、鼠蹊部など動脈の通っている部分を冷やす
・水分だけでなく塩分(ナトリウム)が含まれたドリンク(経口補水液やスポーツドリンクなど)を複数回に分けて摂る
熱中症に頭痛薬ロキソニンは有効!薬に頼らないサプリメントもおすすめ
熱中症による頭痛は、正しい熱中症対策をすれば市販の頭痛薬などは要らないものですが、
頭痛がひどくて、何も手につかない場合などは、ロキソニンなどの薬を飲むことも有効な手段です。
ただし、 いったん熱中症の症状が治まって回復しても、熱中症によって自律神経が乱れてしまっているため、
数日間は頭痛が続く場合もあります。
こまめに水分補給をし、睡眠不足などにならないように無理をしないで規則正しい生活を送ることで、
自律神経も少しずつ整ってきますので、むやみに頭痛薬に頼らないようにします。
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ただし、以下のことにご注意ください。
夏白菊(フィーバーフュー)は妊娠中の方には刺激になるのでお勧めできません。
また、抗凝固剤(ワーファリンなど)を使用されている方は薬の働きが十分発揮できない可能性があるため、併用はお勧めしないため、
かかりつけの医師と相談する必要があります。
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ロキソニンなどの頭痛薬を月10回以上飲むような場合や、熱中症の対処療法(冷やしたり安静にすること)をしても、
なかなか頭痛が治らない場合は、危険な病気の予兆も考えられるので、神経内科や脳神経外科などを受診することをおすすめします。
まとめ
毎日暑い日が続くと、朝から頭が痛くなったりすることもあります。
また、日中も外の日差しを浴びただけで目の前がクラクラ、めまいを感じたり、ひどくなると吐き気がする場合もあります。
これって熱中症なのでしょうか?それとも怖い病気?
暑い日に起きているのであれば、たいがいは熱中症だと言えます。
熱中症による頭痛は、とにかく涼しいところで安静にし、体(首回りなど)を冷やします。
水分と塩分をこまめに補給し、それでも治らない場合はロキソニンなどの頭痛薬やずきしらずの実などのサプリメントを利用してみましょう。
ただし、頭痛薬の乱用はよくありませんので、それでも治らない場合は、他の病気の予兆を疑い、
速やかに神経内科や脳神経外科などを受診することをおすすめします。
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