5月になって日差しがだいぶ強くなってきましたが、
シミの大敵だったり、肌の老化の原因といえば紫外線だと思っていませんか?
「光老化」という言葉が注目されるようになって、紫外線を浴び続けることで、メラニン色素が増えてシミになるだけでなく、
コラーゲンやエラスチンが破壊され、シミやシワ、たるみの原因になるということは、今となっては誰もが知っていることだと思います。
ただ、太陽光から地上に届いているのは、紫外線だけでなく、赤外線や可視光線もあります。
可視光線は目に見える光で、紫外線や赤外線は目に見えない光ということになります。
その目に見えない光こそ、厄介なものなのです!
紫外線は大きく分けると「UV-A」と「UV-B」があり、
そのうちの「UV-A」がシワやたるみの原因で、「UV-B」がシミの原因になります。
また、赤外線は「近赤外線」「中赤外線」「遠赤外線」と分けられますが、
その中でも「近赤外線」が紫外線以上に肌のコラーゲン構造に影響を及ぼすということが最近の研究でわかってきています。
「近赤外線」は身近にある存在であるため、
アラフォー世代からは特にこの「近赤外線」の「光老化」にも注意したいものです。
遠赤外線と近赤外線の違いは?
遠赤外線という言葉はよく耳にしますが、近赤外線とはどのようなものなのでしょうか?
遠赤外線は、熱を与える効果があるため、暖房や調理器具などに利用されています。
近赤外線は可視光線に比べて波長が長く散乱しにくい、また目に見えない特徴があるためセンサ目的で利用されることが多いです。
特に、夜間の警備や防衛対策、暗い場所での撮影や、携帯電話などの赤外線通信、
家電のリモコン、テレビやパソコンのモニターなどにも利用されるなど、身近な存在となっています。
紫外線と近赤外線の違いは?
赤外線は熱的な作用で、近赤外線は使い方によっては医学的にプラスになり、がん治療などにも利用されるというメリットもあります。
一方、紫外線は化学的な作用、つまり殺菌消毒やビタミンDの合成や新陳代謝の促進というメリットもあります。
そういったメリットがあるのに、最近ではデメリットの方がクローズアップされているようです。
紫外線には波長の短いUV-Bと波長の長いUV-Aがありますが、
肌への老化の影響が強いと言われているUV-Aでさえも、皮膚組織(真皮)までしか到達しません。
ところが近赤外線は、筋肉まで到達し、筋組織を破壊してシワやたるみの根本的な原因になってしまうんです!
しかも太陽光線の中で地上に届いている割合は、紫外線が10%だとすると、近赤外線は50%、なんと半分近くもあるんです!
これは紫外線以上に怖い事実ですね…
外へ行く時は紫外線対策をしますが、近赤外線はテレビやパソコンのモニターや電球など室内にあるものからも放射されているので、
多量に浴びないためには常に日焼け止めを塗るなど対策をした方がいいというのは、このためだったんですね…
光老化を意識するなら紫外線だけでなく近赤外線対策も!
最近でこそ意識するようになった「光老化」ですが、
年齢がすすむことによる老化とは違い、こうした光線を浴び続けることで、
慢性的な紫外線、赤外線の障害による老化が加わることになります。
肌の表面が焼けるいわゆる日焼けは目に見えるのでわかりやすいのですが、
肌の真皮や角質層、それより深い筋組織まで到達していることはすぐにはわからないものです。
知らず知らずのうちに皮膚組織やコラーゲン、エラスチン線維、筋組織を傷つけ、ジワジワと影響が出てくるなんて…
紫外線を浴びないように対策するだけでは、美肌にはならない理由が、近赤外線にもあったんですね…
手遅れにならないためにも、これからは、外出する際は、日傘をさしたり、サングラスをかけたり、UV加工素材の衣服を着る、
そして日焼け止めクリームを塗ることはもはや当たり前のことで、
ビタミンCを豊富に含んでいる旬の野菜や果物(トマト、ゴーヤ、アセロラ、レモンなど)を積極的に摂るなど、
体の内側からのケアも必要です!
紫外線カットの日焼け止めは種類もさまざまありますが、
近赤外線カットの日焼け止めは、まだまだ研究段階で種類が少ないです。
でも、注目を浴びるようになっているのは確かで、一部の化粧品メーカーなどからは販売されていますし、
今後こういった商品が発売されてくるだろうと思われます。
日焼け止めクリームなどを購入する際は、紫外線カットと同時に近赤外線カットができるかをチェックしてみましょう!
また一説では、近赤外線は細胞内で活性酸素を発生させるとも言われています。
それを抑制させるには抗酸化作用のあるビタミンC誘導体やアスタキサンチンなども有効ですので、
日焼け止めクリームにプラスするとよいでしょう!
今年からは紫外線対策に加えて、近赤外線対策も同時に行い、光老化に負けない美肌を目指してみませんか?
まとめ
40代にもなると「光老化」という言葉に敏感になってきます。
「光老化」とは、太陽光線、もはや紫外線だけではなく、近赤外線を浴びることによっておこる、
慢性的な障害による老化のことです。
「光老化」の正体は紫外線(特にロングUV-A)で、皮膚の真皮組織まで届き、コラーゲンやエラスチンの組織を破壊することで、
しわやたるみの原因になっていると言われてきましたが、
最近の研究結果からは、近赤外線も「光老化」の原因になっていることがわかりました。
さらに、近赤外線は、テレビやパソコンのモニタやリモコン、携帯電話など身近にあるものからも放射されていること、
紫外線よりも波長が長いため、皮膚よりも深い筋肉まで到達し、筋組織を破壊することから、
紫外線以上にシワやたるみの根本的な原因になっているという怖い事実がわかってきました。
一般的に予防するには、近赤外線対策も紫外線対策と同じように続けることです。
外出時には日傘やサングラス、UV素材の衣服を着るなど、肌には日焼け止めクリームを塗るなどの対策が必要です。
また、近赤外線対策用としては、抗酸化作用のあるものが有効で、ビタミンC誘導体やアスタキサンチンなどの成分の入った
スキンケアなども活用するとよいでしょう!
さらに、体の内側からのケアとして、ビタミンCをたっぷり含んだ旬の野菜や果物を積極的に摂りましょう!
今年からは一歩進んで、紫外線対策だけでなく、近赤外線対策もしっかり行い、シワやたるみのない美肌つくりを目指しましょう!