鏡を見た時に、髪にチラホラと白いものを見つけ、ショックを受けたことはありませんか?
白髪があるとないとでは、見た目にも差が出て老けた印象になってしまいます。
それに、疲れている、苦労しているんじゃないかって思われるのが嫌で、白髪が少ないうちはつい抜いてしまいたいくなります。
でも、白髪は無理に抜くと増えると言われていますがそれは本当なのでしょうか?
そういわれてみれば、白髪に気づいたら抜くを繰り返していたら、いたちごっこでだんだん手に負えなくなってきていませんか?
これは抜いたから増えたのでしょうか?
それとも年齢だから仕方ない?遺伝的なもの?ストレス?
そんな白髪でお悩みの方に、まずは白髪の原因を知っていただき、その改善と予防対策について紹介したいと思います。
ご参考になれば嬉しいです♪
Contents
白髪のメカニズムを知る
白髪の原因の前に、どうして白髪はできるのでしょうか?
毛髪は、成長をつかさどる毛乳頭から指令を受けた毛根の根元にある毛母細胞が分裂することで、
表面に押し上げられ、頭皮から表れだした部分のことを言います。
毛母細胞の間にはメラノサイト(色素細胞)があり、メラニンを作っています。
このメラニンの色素と量によって、髪の色が決まります。
つまりメラニンの量が多いほど、髪は黒くなり、少ないと、赤毛や金髪になります。
また、年齢とともに新陳代謝が鈍くなり、毛乳頭から毛母に栄養が届かなくなったり、
メラニン生成に必要な酵素チロシナーゼのはたらきが弱くなり、メラノサイトの量が減少していくと髪の色もだんだん薄くなっていきます。
そして、メラニンの生成を停止した状態になると白髪になります。
黒い毛髪の途中から白髪になることはまれで、普通は初めから白髪として生えてくるため、
毛髪が生え変わるときにはすでに起こっていることなのです!
白髪は抜くと増えるのは本当?!
白髪が生えているのを見つけると、つい抜いてしまいますが、白髪は抜かない方がいい、
抜くと増えると言われていますが、それは本当なのでしょうか?
白髪を抜くと毛根にダメージを与えることは確かですが、抜いたからといって増えるということはありません!
白髪は病気でできたもの以外は、周りの毛細胞に影響を与えることはありません。
増えたように感じるのは、あなた自身が白髪を気にするようになったからという説もあります。
そしてそのことがストレスになり、白髪が増えるということは有り得ますので、根本的な白髪対策が必要になってきます。
実際は、白髪を抜いた後の毛根からは、次もまた白髪が生えてきます。
それよりも深刻なのは、無理に白髪を抜くことで毛乳頭を傷つけ、毛根自体が死んでしまうと、毛髪が生えなくなってしまうことがあります。
そうなると薄毛の原因にもなってしまいます。
また、病気やストレスが原因の場合は、それらが完治した後はまたメラニン色素が作られることがあるため、
むやみに抜くのはもったいないです。
どうしても白髪が気になるのなら、抜くよりは根元から切る、もしくはカラーリングなどして白髪を染める、隠すのが良いでしょう!
白髪が生える周期とは?
白髪にとって最も重要なのは、毛髪の生え変わりの時期です!
そこで、ヘアサイクルをおさらいしながら、白髪の生える周期を知りましょう!
男女差はありますが、一般的にはこのようなサイクルになっています。
毛髪が伸びる成長期(1日平均1日平均で約0.4mm、1ヶ月で約8~10mmの速さで伸びる)、
成長を停止して退縮していく退行期、毛髪が成長終えると休止期となり抜け落ちていきます。
そして約3~9ヶ月くらいかけて次の毛髪をつくる準備をして、再び新しい髪の成長がスタートします。
つまり、白髪は一度にできるのではなく、メラニン色素が作られなくなったところから徐々に白くなっていくので、病気やストレスが強くて一晩で全体が白髪になるということはありませんのでご心配なく。
白髪の原因となるもの
白髪の原因としては、大きく分けると下記の5つに分けられます。
①遺伝や年齢によるもの
白髪になるのは遺伝性が高いと言われています。
特に両親が白髪であると高い確率で白髪になります。
30歳未満や子供の若白髪というのは、メラニン色素が髪に送り込まれにくいという体質が原因だったりすることもありますが、
詳しいことやどの程度関連してくるかについてはまだ解明されていません。
また、年齢的な要素も多く、老化によりメラニン色素を作り出すメラノサイトの生成が低下もしくは停止することで、
白髪が発生し、個人差もありますが30代中頃から見られるようになります。
性別で見ると、男性の方が白髪になる年齢が女性より早く、30歳未満で数十本以上の白髪がある、いわゆる若白髪が増えています。
②ストレスやホルモンバランスの崩れ
ストレスがたまると病気になるといいますが、白髪の原因にもなるんです!
メラノサイトは神経細胞と似ている性質があるため、ストレスに弱く、正常なはたらきをしなくなります。
また、ストレスがたまることで、自律神経が乱れ、血行が悪くなります、
血行が悪くなると、頭皮から毛先へ十分に栄養が送られなくなります。
栄養不足になると体の機能としては、髪の毛には後回しするため、
メラニン色素を合成する酵素のはたらきが悪くなり、白髪になってしまいます。
また、女性の場合、妊娠・出産(授乳)を機に白髪になることがあります。
これは、胎児や乳児に栄養が最優先されるため、妊産婦に必要な栄養が不足しがちになるからです。
また慣れない生活を送ることで、精神的なストレスを抱えるため白髪になってしまいます。
③栄養不足
毛髪が栄養不足になると白髪になります。
偏食や無理なダイエットをしていると栄養不足になり(特に髪には後回しになります)、
年齢に関係なく、白髪の原因になることもあります。
そうならないためにも、バランスの良い食事をとる事が大切で、特に髪に必要な栄養素はアミノ酸とミネラル(亜鉛、銅)です。
④病気や生活習慣
慢性の胃腸疾患や甲状腺疾患、貧血などの病気があると急に白髪が増えることがあります。
また、薬の副作用で白髪になることも少なくありません。
他にも尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)や円形脱毛症で部分的に白髪になったりする場合もありますが、
これらは完治すれば黒髪に戻ることもあります。
また、不規則な生活や睡眠不足は、自律神経のバランスを乱し、頭皮の新陳代謝や血行が悪くなると白髪になります。
さらに、紫外線が髪や頭皮を傷つけ、色素幹細胞DNAを破壊してしまいます。
分け目など決まった部分に白髪ができやすいのは紫外線の影響かもしれません。
他にも喫煙の習慣がある方は、非喫煙者に比べると4倍も白髪になる可能性があります。
たばこはメラノサイトを活性化するビタミンB12やビタミンCも破壊するため、白髪の原因になってしまいます。
⑤間違ったヘアケア
ヘアケア製品に含まれている過酸化水素水が白髪の原因になります。
過酸化水素水は、髪を黒くするメラノサイトとメラニンの産生をもたらす酵素(チロシナーゼ)の形成を破壊してしまいます。
(過酸化水素水は、ヘアケア製品だけでなく、漂白剤、歯のホワイトニング剤、食品などにも含まれています。)
ちなみに、白髪を予防・抑制するという画期的なシャンプーがネットで話題になっています。
白髪の原因のまとめ
白髪というと、遺伝や年齢によるものだと思われてきましたが、
上記に挙げた原因(ストレス、ホルモンバランスの崩れ、病気、栄養不足、生活習慣、間違ったヘアケアなど)が複数重なることで増えるがあります。
白髪が気になりだしたら、むやみに抜くのはやめて、適切なケアやと生活習慣を変えることで、予防と改善ができますよ♪